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数で人はだまされる

先日ドケチがウリの ある芸人さんがベンツのGクラスを購入して話題になっていました。

なぜそんな高価な車を買ったのかは「値落ちしない車だから」

 

「そうなのかーやっぱり春日は考えてるな~」なんて思いながら、Gクラスの値落ちについてカーセンサーで調べてみました。

新車の場合5年間でざっくり750~1000万円値落ちしていました。

しかも、売値での比較なので、下取り値はもっと開きがあるはずです。

仮に新車を買って下取り値で1000万円の差があるとすると、わずか5年で1000万を捨てることになります。

1年後に売ることにしても大差ないと思います。つまり、1000万÷5年=200万円は下げないと売れないでしょう。

私の車は40万円で買って2年経ちましたから、今ぶっ壊れたら1年で20万円下げたことになります。春日の値落ち額はその10倍。これを値落ちしないというのでしょうか。

 

彼の稼ぎは半端ないでしょうから、こんな一度の小さな過ちならリカバリーは容易なのでしょうが、一般人がマネしたら、一発アウトです。

 

春日の言う『値落ちしない』は、たぶん値落ち『率』のことだと思います。

稼ぎが良いと『額』はかすんで『率』という甘い判断になってしまうのですね。

 

お金は『額』で考える場面と『率』で考える場面があると思いますが、私は『率』では考えません。

金利計算の場面以外、お金を『率』で判断すると損するに決まっているからです。

例えば100万円のバッグが95%引きの5万円になったとして、5万円のバッグに価値を私は感じません。転売となれば別ですが、5千円のバッグを買って大事に大事に使います。

 

高いものを値引きするとき、売るほうは『率』を使うことがよくあります。最もシンプルな数字のマジックだからでしょう。しかも元の値段を吊り上げていない限り嘘はありません。

買う側は『額』と『率』を天秤にかけ始めます。売主の思う壺です。何人かに1人が引っかかってくれれば利益になる訳ですから。

 

春日は自ら壺にハマってしまいました。早く数字のマジックに気づいてほしいです。

そして、どうか『率マジック』にハマってしまう人が少しでも減ることを、心から祈り申し上げます。

 

ちなみに春日の車と私の車、値落ち率の低さでいうと春日の圧勝、値落ち額の低さでいうと私の圧勝という、真逆の結果になります。数字のマジックの一場面です。

 

数で人をだます - むろい自主学習塾 家庭教師の公式ホームページ (jimdo.com)

 

【有意差はつくれる】※本当は教えたくない※エビデンスをハッキングする方法 (youtube.com)