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先生が喜ぶ提出物

提出物の見栄えを気にする人は多いです。

特に女の子に多いです。

提出物が成績に反映されるから、というのはあると思います

芸術品です。

美しい色使い、整然とした数式、綺麗に赤で訂正して、吹き出しを作って、ポイントを緑で書き写して、何かを書いたフセンをちょこっと貼って・・・

完璧‼ 誰にも負けない美しさ。

評価が上がること間違いなし!

 

それ、先生が喜ぶ提出物ですか。

先生が喜ぶと思い込んで作っていませんか。

 

先生が喜ぶというのはおかしな表現だと思いますので、改めますと、先生が感心する提出物ですか??ということです。

 

思考過程が見えず、混乱した様子も見えず、美しく赤や緑で色分けしてあるだけで、解きなおした形跡もなく、何かを書いたフセンをデコレイトすることでやりました的な雰囲気を出し、ただただ整然とした行間を見せられて、先生は感心するでしょうか。

 

多くの先生が「またか」と落胆しているはずです。

 

本当に勉強した紙の上は、見れば一瞬で分かります。

本当に勉強したものなのか、先生の顔色をうかがって見栄えばかり気にしたものなのか、こちら側の人間は、すぐに分かります。

 

本当にまじめに取り組んだ紙の上は、整ってなんかいません。

むしろグッチャグチャです。ドロドロです。

乱雑という意味ではなく。乱雑でもありますが。

とりあえず書いてみては迷って、違うと思っては取り消し線を打って考え直した式があり、間違ったものを含め過程も書いてあって、ときに難問に苦戦し空きスペースまで埋まっているのが、本当に勉強したものです。

私は、そういう解答に感心します。感心を越えて、感動します。

たぶん、学校の先生も同じ意見の人が多いのではないかと思います。

 

もちろん、先生が感心するために提出物があるのではありません。

自分のために勉強する副教材が提出物になっているだけです。

だから、自分のために勉強した結果だけを提出すればよいのです。

 

テストは、正しい解答を披露する場なので、整然と書かないといけませんが、自分の勉強でそれをする必要は、ありません。

 

だいたい、考えることに必死なときに、丁寧に書く余裕はないです。

考えれば考えるほどグッチャグチャになります。

考えることに集中すると、書くことに集中できなくなるからです。

そんなことは、必死で勉強したことがある人間は、分かっています。

体裁だけ整えれば先生が喜ぶと勝手に思い込んで作り込んでいるご丁寧な芸術品か、マジ勉で討ち死にした解答か、すぐに見分けがつきます。

芸術品なんか作って出していたら、本気で勉強したことがないことが、バレます。

 

変な作り込みはやめましょう。

時間の無駄です。

 

先生が喜ぶ提出物2