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『静』の学習と『動』の学習

運動神経を使わない記憶は忘れやすく、運動神経を使う記憶は、極めて忘れにくいのだそうです。

中でも、手の筋肉を使って書くのが、ものすごく記憶に残りやすいそうです。

(樺沢紫苑著「極アウトプット」参照)

 

ざっくりいえば、インプット学習は運動を伴わないので『静』、アウトプットは運動を伴うので『動』の学習です。

『静』の代表例は、授業を聞く、教科書や参考書を読む、です。

『動』の代表例は、問題を解く、作文を書く、意見を言う、です。

 

『教科書を読む』は、もちろん学習の一つです。

ただ、『静』なので、忘れやすいです。

声に出して読めば、『動』が加わるので、記憶に残りやすくなります。

声が出せない環境であれば、口を動かすだけでも『動』の効果があるでしょう。

 

書くときは、紙の上に書くほうが、スマホやタブレットにタッチペンで書くより記憶の定着によい効果が見られるのだそうです。https://finders.me/articles.php?id=2719&p=1

同じ『動』でも、紙に書くほうが、筆圧を加えるなどして指の筋肉を繊細に動かすので、脳が活性化して記憶によい影響を与えるそうです。

 

「書く 紙 タブレット 記憶」で検索してみてください。

紙に書くよい効果の研究報告がいくつも出てきます。

世は紙に書く学習の良さを再認識しつつあります。

今後はデジタル一辺倒ではなく、デジタルとアナログを両輪とする学習になっていくでしょう。