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文武両道を理由に運動クラブを休ませてもらえない

先日、無料体験で来てくれたお子様が所属するスポーツクラブチームは、定期テスト直前でさえクラブを休ませてもらえないから両立に困っている、という主旨のことをお母様がおっしゃっていました。

 

『文武両道。勉強は普段からしておくものであり、テスト直前になって慌てて準備するものではない』というのがクラブチーム主宰者のご意見だそうです。

 

私はこう思います。

 

文武両道を重視することは素晴らしいことであり、運動の重要性も認められるべきです。

ただ、定期テスト直前に休ませないということは、学業に必要な時間を十分に確保できない可能性があるので、慎重な検討が必要です。

 

テスト直前は、子供は学習に集中する必要がありますし、直近の目標があるため、勉強にいちばん集中できる時期、つまり、いちばん頭に入りやすい時期です

せっかく与えられた、勉強に集中できる最大のチャンスですから、適切な休息や十分な睡眠をとることにより、勉強に集中できる体調と時間を確保することが必要です。

その一環として、勉強だけに集中したいお子様は、練習を休ませてやる必要があると思います。

 

いっぽうで、練習をしないとストレスが溜まって、かえって勉強に集中できないお子様がいると思います。

そういう場合は、テスト直前にも適度な練習をしたほうがよいと思います。

 

そうではないお子様に練習を強制させるのは、学習に集中できる絶好の機会を奪うことになりかねません。

 

ですから、定期テスト直前に練習をさせることには、十分な配慮が必要であると思います。

一律にやらせるべき、やらせないべき、という問題ではないのです。

 

定期テスト前は部活動を禁止している学校もあるくらいです。

それを理由の後ろ盾にするのは安易ですが、よほど慎重に検討したほうが良いです。

 

定期テスト直前でさえクラブを休ませない、休むならやめちまえ、レギュラーから外すぞ、のような脅しをかけるクラブチームの主宰者は、指導者としてどうかしてる、と私は思います。

実のところは、文武両道は口実で、自分のチームさえ強ければそれでよく、子供たちはその犠牲者でしかないのでは?という勘ぐりすらしてしまいます。

塾でもそうですが、スパルタで業績を上げておいて、合格実績で生徒集めをする塾があります。

生徒は犠牲者です。

勉強がつらいものだと刷り込まれたら、後々勉強しなくなります。

一生の損です。

 

あたしゃーちなみに、テスト直前もテスト当日も、ずっと自分で勝手に部活をやっていました。

楽しい思い出です。

 

※「あたしゃー」は「私は」の意

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コメント: 2
  • #1

    みかづき (木曜日, 30 3月 2023 05:44)

    文武両道を道具にしてはイケナイですね。
    私の知り合いで、高3の秋まで部活に追われて一浪した人がいます。文武両道は凡人にはなかなか難しいですよ。

  • #2

    もんもん (木曜日, 30 3月 2023 05:47)

    あたしゃーが面白かったです笑